というわけで、兄弟オンリーの新刊について2008/10/02

クロアチア/ドブロヴニク/修道院の薬局
あらたに作ったカテゴリ「ネタメモ」を早速活用。

昨日あれから印刷屋さんの締め切りを確認して、出すなら余裕はないぜと思って急いでプロットまとめて今ネーム20Pほどです。
わたし、ネタさえ決まればネームまでは早いです。ネーム早い時は5~6P/1時間くらい。
今回は1ページあたりのコマが少なめなのでかなり早い。
「ワケあって~」は詰めて詰めて描いたんです。ラブコメだから!

で、描きたいものはプライドin鎧アルであれこれ・・・だったんですが、思いの外、というより自分でも意外な方向に流れまして鎧アル←エドっぽくなりました。
ほんっとびっくりしたんですが、鎧のアルってもしかしてすごく白いですか?

肉体の欲から切り離されている分だけ大罪はもとよりエドより綺麗かも知れない。その実どんな想いを抱えているにせよ、欲とは無縁の弟に対して手も足も出せないエドは独りぐずぐずするしかなくて、兄の眼から見たらアルはかなりピュアな存在らしいです。兄バカ。

・・・あ、でもエドはアルから(っていうかセリムから)手も足も出されちゃうのでそれなりに如何わしい内容ですスミマセン。

前回の「ワケ~」はカタルシスの無い原稿だったといいましたが、このネタは上手にまとまればかなりカタルシスな原稿になりそう。楽しみです。
時間はないけど。

そんなわけで、ちょっとまた籠りがちになるかもしれません。

快適本屋さんにて「ワケあって未だ帰らず」2008/10/09

を、扱って頂けることになりましたので取り急ぎお知らせ。
まだ発送していないうえ、販売開始まで多少タイムラグがあるので実質開始になるのは来週くらいかもしれません。

原稿中で時間がないって言うのに週末+αと奥入瀬(おいらせ)に旅してきました!あと山内丸山遺跡。凪は遺跡はちょっと苦手です…こう、なんか土器とかお墓とか見てると引きずられてきませんか…。

奥入瀬は非常にお薦めのとても綺麗な渓流です。一度は行っておきたかった場所のひとつ。残念ながら雨に降られてしまいましたが霧の奥入瀬もオツでした。
あと死ぬ前に行っときたいのは国内なら白川郷と屋久島、あとどこか棚田のきれいなところ。


新刊ですが、タイトルは「鉄と銀のあいだ」で。fromハンニバル。

ネームは結局1日で終わりましたよ…最速記録更新。もう私かつてないほどノリノリで描いてるんですが、私がノリノリで描くときって読まれる方は大概ひーひー言われることが多いのであんまり力いっぱいお薦め出来ない…

でも、ダークネタおっけーで鎧アルでも萌えられる!って方には是非お読んで頂きたいなあ。
いまだから描ける鎧アルエドえろ。アルエディストなら5年前に済ませとけって感じですねーあはは。

頂きましたコメントへのお返事などまた改めまして。Eさま!お久し振りです!

終わらないんじゃないかと思えてきた2008/10/11

英国/ロンドン郊外/マナーハウス

シュラバ追い込みの原稿。ま、まあ間に合わなかったら早割りを諦めればいいだけなんだけどね。。。

たまたま黒執事をやっていたので息抜きに見てみました。Iさんがハマっていらしたような・・・?ヘタでも英国びいきだったんだからいっそフランスやめてイギリスにしようよ(笑)!というわけで写真はおととし行ったマナーハウス。とんでもなく広いお屋敷だったので立ち入り禁止区域も多くて写真撮りきれなかった。無念。

主人や上級使用人が使う通路とそうでない使用人が使う通路ってのがあって、お屋敷は迷路のようでした。そのメイド用の狭い階段が妙に楽しくて走り回った記憶が(何歳だよ)

原稿でセリムがけっこう出てくるんですが、この髪型誰かに似てると思ったら大佐でした。そう思ったらこのふたりって共通点が多い気がしてきた。

髪型(セリムの頭を大人の形にして前髪伸ばすと大佐) 吊り目ともタレ目とも判別しがたい眼 養子 身内にも微妙に敬語 嫌味ったらしい なんかエドに執心っぽい

連休は原稿できないから今から追い込み!

早割あきらめます(笑)!2008/10/12

んで明日は潔く遊んでこようと思います。横浜トリエンナーレ!音楽会!

がんがんー (以下ネタばれ)
やーんもーう今描いてる原稿がまんま現在進行形の内容なのでちょっと読むのビクビクなんですけどセリム可愛かったですね(そこ?)!食べていい?ってこの方が言うとやらしく聞こえる私はおかしいですか。
も、すみません新刊はねつ造の方向でごめんなさいです!

意外とあっさり決着?がついてしまってちょっとさびしい。セリムさん最強最悪だと思って描いているのでなんか原作より3割増くらいあくどい人になっちゃいました。なにあれ、なんであんな可愛いの。やられてる場合じゃないでしょーもっと頑張ってよ!
ヴァンはカッコいいのに必ずちょっとボケるところが可愛いですね。

なんかちょっと、暗闇でのアルとのやりとりが過去に出した「あかいひかり」と被っててその辺も変にドキドキしました。でもアナタ約束の日には扉に飛び込まないといけないんじゃないの。
セリムのあの可愛さは天然なんでしょうか、それともやっぱ狙った上での演技でしょうか。なんかさこのペアってさアルとアルが会話しているみたいだよ、とか思います。白アル黒アル。いや、黒黒アル?化け物クラスと対等に会話する若干14歳。

でもなにより笑えるのは「オレに相談もなく!」と怒り狂う兄とアルの言い分にごもっとも、と納得する父。父親よりも保護者ヅラするエドが可愛くてー!メイちゃんとシンに行きます、とか言ったらちゃぶ台返ししそうですねこの兄。

役者揃い踏みなのでエドの見せ場が比重的に少なくなっていくのが気がかりですが、流血しつつ戦う兄はやっぱりなにより一番カッコいいと思います。エドって血が似合うなあ(似合うとかいう問題では)

・・・あ、なぜかエドってヴァンと一緒のときは例のフラメル赤コートを(持っているのに)着ないですが、なにか意味があるんでしょうか。単なる偶然?

もうちょっとシュラバ・・・2008/10/16

横浜/トリエンナーレ/
いろいろいろあってしばらく原稿の時間が取れなかったので、原稿の気分というか勢いをすっかり殺がれてしまいました。締め切り間際に数日まったく原稿描けないってつらいわー。

横浜トリエンナーレ、というのは、世界的に有名なアーティストを集めて3年に一度開催される現代アートの祭典です。
現代アートってなんか難解で哲学的で美しくない、という先入観があるので、一度ちゃんと見なければ、と思って行ってみました。
えー、結論として難解で哲学的で美しくありませんでした(ダメじゃん)

基本的に現代アートって調和より破壊、均衡より不安、みたいなものがテーマになりやすいみたいなので、綺麗なものに癒される、というのがクラシカルなアートの一般だとしたら真逆だもんね。非常に疲れました。

でも気に入った作品もいくつかはあって、そしてそういうものの印象に残り方っていうのは古典アートよりリアルな気がします。
もし行かれる方は、第2会場の郵船倉庫 をじっくりみて、あと赤レンガ倉庫をちらっとみて、メイン会場には行かず三溪園でまっとうな庭園美術でも見たほうがいいと思います・・・

16歳未満禁止のものとかけっこうあって、えっちなのかしらと思ったらスプラッタというか・・・えーこれアートなんだ?みたいな・・・う、私だめ。

でも、窓の影絵のはきれいだったな・・・何もない床に窓から日が差し込んだように照明が当てられて、なにかがひたすらゆっくりと動いていく影絵なんですが、もっとずっとみていてかったな。上手く撮れなかったので写真はまた別の作品。

久々Iさんとご一緒できて楽しかったです。お付き合いいただき有難うございました!ドイツ好きの同志(ヘタ)が見つかって嬉しいです。面倒見のいいストイックって良いですよねー。

おおおお終わった…2008/10/20

トリエンナーレ/赤レンガ倉庫/Miranda July
おおおおおわりましたオンリー新刊を入稿してきました。

うーん私56Pをナメていました。いつも3ケタ超えるか超えないかというページで描いているので大したことないわと思っていたのに、残りトーン3枚で危うく落とすところでした。
今回は ☆.。.:*・゜ 箔押し ☆.。.:*・゜をやってみたので締め切りすごい早い!箔押しはちょっとした憧れでした…同人人生初ですよ…いつも素っ気無い装丁なので違うことがやりたくて。
でも単色印刷だから、むしろいつもより素っ気無い表紙かも…あああ。

ぱっと見、うちの本じゃないみたいな新刊です。でも今度3色表紙とかやってみたいな。私、カラー塗る方が楽なので多色刷りは避けてきてしまいました。でもフルカラーより印刷代が高かったりするのはどうなのよ。

改めまして、11/02の兄弟オンリーのことなど。

スペは59です。よろしくお願いします。
余裕があったらスケブをお受けしますのでヒマそうにしていたらかまってあげてくださいませ。トーク下手ですが声かけてもらえるのはすごい嬉しいです!

新刊は「鉄と銀のあいだ」 鎧アルエドR18、で、ちょっとセリムが絡みます。やることやってしまっているけど雰囲気はなんでだかアル←エドの純愛っぽいです…おや?
真っ黒で赤い箔押しの本です。本文もとにかく黒いです。内容も黒いです。すっごい楽しんで描かせて頂きました。ノリノリでした、ふふ。

いつもの業者さんでお取り扱い頂きます。快適本屋さんでもOKだったらお願いします。


写真はトリエンナーレの赤レンガ倉庫の作品のひとつ(Miranda July )。こういうボードが書かれてある長い通路を読みながら歩いていくというもの。
この作品もそうですが、現代アートを見た後ってなんでもアートに見えてきます。展示室のドアに「調整中」っていうフダがかかっていたんですが、「これはこのフダをあえて外して中に入って行くというパフォーマンスなんだろうか?」と悩みました。いや、ほんとそう思えてくるんだって!

フェルメール展行ってきました。2008/10/22

フェルメール/手紙を書く婦人と召使
死ぬほど混んでいるだろうしメディアに煽られすぎている印象があったので行くのをためらっていましたが、結局行っちゃいました。
正直なとこ、代表的な作品は少ないしそもそもフェルメールは5、6点で客寄せ的な扱い?だったのでこんなものかな、という感じです。

しかも作品保護のため出品不可の作品もあってええー!と思いましたが代わりに特別出品された絵が良かったかな。これ(手紙を書く婦人と召使)

今回ほど「美術館を効率よく観る」スキルを磨かねばと思ったことはありません。以前N○Kを観てたら
・全体をざっと見渡して気に入ったものだけじっくり観る(人間の集中力には限界があるので全部をじっくり観ても記憶に残らないから)
・ギャラリーショップも含めてアート(他にはない一点ものやセンスの良いものが豊富。専門店より安価)
・どうしても良さが分からない、という場合には「買うつもりで観る」(視点が変わるから)
というポイントが紹介されてました。

でもチケット買うからには全部しっかり観なきゃ!という貧乏根性でなかなかショートカットは出来ないんですよね。美術館は体力勝負です。

これから行くというMさん(笑)は(もう行ってたらごめん!)ギャラリーショップのローマングラスのアクセサリーを見てきて!予算がなくて買えなかったけど銀化した古代ガラスなんて初めて見た(そういうの売っていいんだ…)すっごいキレイだったな。


実は入稿してから箔押し原稿や一部に不具合があって修正作業してました。原稿差し替えなんて私にしては珍しいです(いつも入稿時点で魂が抜けてしまって間違いなんか気付かないので)
箔押しって色々難しいのね…紙との相性も悪いらしくてちょっと出来が不安。