VITAL*SONGS　BLOG

新年、あけましておめでとうございます。昨年は色々本当にお世話になりました。

何度も言うのもあれですが。鋼が終わってしまった今年からどうやって生きていけばいいか分からない私ですが、きっと同じ思いを抱えた方がいっぱいいらっしゃると思うので、私も頑張って生きていこうと思います。宜しくお願い致します。

えー・・・。今年一枚目がセリムですみません。こんな私ですみません。

元ネタは「くろいうさぎとしろいうさぎ」です。すごく可愛らしくてかつ深い絵本なんですけど、ええと、最後に二匹のウサギは結婚しちゃうお話なん、で、す。
ちなみに私、プラセリよりはセリプラらしいです（黙りなさい）どうしたって黒い弟。

いちおう兄さんも描いたんです。いえ描こうと思ったんです。
でもエルリックSだとですね。バニーしか思い浮かばなくてですね。
新年早々そんな色モノを描く勇気がなくてですね。下描きまではあるんですけど。

証拠品↓（押収物）　モザイク仕様・・・。正月からモザイク扱いの主人公。
何を見ても後悔しない方向けです。私、ちょっと、疲れていたみたい・・・。

この人何を踏んづけているんだろう。正月から・・・。

で、正月早々セリムな話題で申し訳ないのですが、こんなご意見を頂いたので語ります。修羅場中からずっと考察したかったことだったので。もう我慢しない！

プライドの中にエドが入ったときのセリフが原作とアニメで異なる。ナゼ？
原作→「捕まえたぜプライド」
アニメ→「捕まえたぜセリム」

私、この事実に気付きませんでして。アニメ確認していないのですが、もしこれが本当なのだとしたら私はやっぱり荒川先生は凄いと思うし、（当たり前のことだけど）なんと言うか、とても正しいと思うんですよ。

私はエドがセリムを絶対にプライドと呼ばない優しさが本当に大好きで、アルは優しくないわけじゃないけどあっさりホムンクルスであることを受け入れ、プライドの名で呼んでしまう。この違いは大きい。
呼称は「相手をどう認識しているか」の表現ですから、アルはあの時点でセリムのホムンクルス性、傲慢さしか見えていない。だから「騙されないぞ」ってなってしまう。セリムが唯一本心を吐露したシーンだけに、ここは微妙なすれ違いがほんと切ない。でもエドはセリム呼びを一貫することで「傲慢だけがお前の本質じゃねえだろ、それはお前の一部に過ぎないだろ、このバカ！」といってる訳です。

でも、だからこそ、深淵ではエドもプライドと呼んでいる。つまり、（私の自分解釈では・飽くまで持論です、よ！）
エドはセリムの中の傲慢だけを壊そうとした、ということだと思うんです。壊すことで助けようとした、その罪から救おうとした、というか。これ「ステップ～」の後書きでも書きましたが、人も含めてすべての動物は他者に触れられなければいずれ死んでしまうのだそうです。セリムは傲慢ゆえに他者に触れられる渇望を認められないし、不死ゆえに死ぬことすら出来ない。生まれてこのかた夫人以外には触れられた事がないのだろうと思うし、その夫人もセリムという「殻」を抱き締めていただけであって（殻、という表現はちょっと違うけど）、その本性である傲慢には（愛は届いていたけれど）触れることはなかったわけで。そこに初めて届いて、触れることで救えたのはエドだった、と言う事だと思います。（でも夫人とラースがいたからこそ起こり得たのだと思います）

だからここは、「捕まえたぜプライド」なんですよね、どう考えても。アニメスタッフは「エドはセリムとしか呼ばないから統一しちゃえ」みたいな間違いを犯したんじゃなかろうか。そうでないなら真意を聞きたい。

・・・私、当初このシーンを見たとき「これではダメだよエド、これではセリムを救えないんだよ」って感想を書いたのですが、すべてが終わって振り返るとこれで正しかったのだと思えてきます。エドのやり方があんまり強引だったから私はショックを受けてしまったのかも知れない。でも、強引でなければあのセリムの中には入っていけなかったと思う。あれはプライドとプライドの戦いなんだよ。エドは誰より身の程知らずで思いあがりで愚かな子どもだった。そして生きたままおのれを賢者の石に変えた唯一の人間だった。アルの優しさではセリムには届かなかったんじゃないか、そう思う。


正月早々長ったらしくてスミマセン！セリムですみません！
ちゃんとアルエドも描きます。どっちも本当に大切なんです。
今年も、こんな私をどうぞ宜しくお願いします。