VITAL*SONGS　BLOG

今週、マギは休みだったんですねー危うく買っちゃうところだった。

18日の千夜に申し込みましたので参加します。本誌がこんな状況なので新刊を出すエネルギーはありません。大高先生ジュダル忘れていないかい？アイツだってマギなんだせ・・・

実は、真実と断罪のリアル迷宮がまだ微妙に続いていまして、いまちょっと同人のことに割ける時間がない。時間というより精神的余裕。わたし、気がかりなことを同時進行できないタチでして。リアルがリアルすぎて、２次元のことにかまけていられない。ごめん。
でも、そんな落ち込んだりしてないから大丈夫。社会勉強だと思って全力で戦ってる。
この私を敵に回したこと、後悔させてあげるわ。

あ！ジキルとハイド読了しました。あのね、これは二重人格の本と言うより依存症の本ですよ、間違いなく（笑）。依存症の人って、依存行動をしているときの自分と、そうでない時の自分とを切り離して、「酔った勢いでやったことだから自分に責任はない」みたいに考える傾向があるらしいんだけど、そういうお話。本来、一人の人間に共存するはずの善と悪を、二つの人格に棲み分けて生きた結果、人生が破綻する、というお話。

さすがに１３０年も前に書かれた本だから、ジキルがハイドになる瞬間は安っぽいＳＦみたいなんだけど、それ以外はもう、普通にとても面白い本です。そして意外と短編。この１３０年間で１００回以上映像化されているんだそうで、まるで聖書なみのパロディーの多さ。
善と悪がテーマだから、ある意味当たり前なのかもしれない。

私がこの本をサンデーと間違えて買って帰ったのは、私を解雇した人間の豹変っぷりに驚いたからなんですが、あれはこんな高尚な事件じゃないね。善と悪とか、そういうレベルじゃなかった。もっと低俗かつ短絡的な出来事です。名作に申し訳ない。

あと、さすがイギリス紳士は言うことが回りくどい（笑）好きだなーこういうの。
「私のことは放っといて」ってのをジェントルメンに言い換えると、
「この私の運命を少しでも楽なものにするために、君に出来ることはひとつだけだ。
 私の沈黙を重んじて赦すこと。ただそれだけ」　どこかで使ってみたいが長くて覚えられない。

本当の二重人格は、いまは解離性同一性障害っていうけど、別の人格をお互い認識していないことがほとんどなので、これはやっぱり二重人格というより依存症のお話だと思うな。
あと１３０年まえのロンドンが舞台だから、同性愛に対する罪の認識とかが、まあ何と言うかヴィクトリア調。今はＬＧＢＴは罪でも病気でもなくなったけど、背徳ゆえの魅力みたいのも私は捨てがたいと思うけどなー。それは私が当事者じゃないから言えることなんだろうけど。

私はね、こういう自分の悪から目を背けて「自分は悪くないもん」て責任逃れできる人間がある意味では羨ましいです。良心の呵責なしに酷いことができる自由さが羨ましい。私もそうできたら楽なのにって時々思う。そういう良心のない人間が出世して、ひと一人不当に解雇したりするわけですよ（笑）どうしたらそんなこと出来るんだろう。羨ましいけど絶対になりたくはないね。