読書感想文2017/02/04

2次元でも3次元でも落ち着かなくて、相変わらずの逃避読書中です。
そういえば私がマギに転んだのも、きっかけは仕事のストレスでした。今抱えている事案はその延長なので、思えば根の深く息の長い問題なのだな。

せっかくだから読書メモを。

サピエンス全史<ユヴァル・ノア・ハラリ>

これから読みます!どうですこの素敵な装丁!

書評を読んで気になったので図書館にリクエストしたら「市内の図書館では買ってないし、買う予定もない」といったんは断られ、その後やっぱり買いますってなって、つまり私が最初の読者!イエーイ!すでに予約待ちが6人もいる(笑)
初めて読む著者はなるべく買わずに借りることにしてる。外れたときのガッカリ感が減る。「置かれた場所で~」も「人生の成功~」も借りものなのでガッカリ感は半減です。
これから読む!面白い予感しかしない!


天子蒙塵、マンチュリアン・レポート、蒼穹の昴 <浅田次郎>

著者の10年以上つづく清朝末期の中国史シリーズ。蒼穹~を読んだのがかなり昔で、もう一度読みたくなって読み返している。そのときは清朝末期の事情を理解するのに必死で面白さがいまいち分からなかったんだけど、いま読み返してみると面白くて面白くて。

たとえばジュダルのナリはどうみても満州族で、白龍はどう考えても漢民族なわけですよ(そこか)。春雲と蘭琴の義兄弟に泣き萌えたのははっきり覚えているので、たぶん当時は鋼にどっぷりの時期だったんだと思うんだけど、今読むと萌えどころが違ってくる(笑)
漢民族のお坊ちゃんで幼馴染みの梁文秀と春雲が(以下略)

今回の件で思ったんだけど、苦しんでいるときヘタな自己啓発本とか読んでも役には立たない。むしろ上質な物語の方がずっと心に染みる。それも実在した人物の実際の行動とあれば。天子蒙塵はラスト・エンペラーこと宣統帝・溥儀の側室が皇帝である夫に対し離婚訴訟を起こす話なんですが、私もいま似たような立場にあるので(離婚じゃないけど)彼女の勇気が並大抵のものでないことは分かる。

さればこそ虫ケラではなくて人間なのだ。
どんなにつらくても没法子(メイファーヅ)とは言わず、運命に抗いつづける勇気。


没法子は「どうしょうもない」の意味。絶望的な状況でも、運命に抗う勇気。
さればこそ、人間。


ユダの福音書を負え(The Lost Gospel) <ハーバート・クロスニー>

うわさに高い「ユダの福音書」が実際どういうものなのか知りたくて読んだドキュメンタリー。
結論、ユダの福音書が実在するのは分かった。偽者じゃないことも分かった。これが奇跡的な発見だというのも分かった。
けど書かれてあることは「ユダは裏切ってないですよー」以外のことはほとんど分からない。
ていうか、聖書ってもともと例え話が多すぎて何言ってるのか分からないんだよね。だからユダだけ読んでも同じことで。
取り敢えず、ユダは弟子の中では一番イエスの信頼篤くて、それゆえに一番不名誉な役割を負わされることになった、らしい。そしてユダだけがイエスから「真理」を教わったが、教わったがゆえに嘆くことになる、らしい。

ユダに惹かれるのは彼が異端だからなんですよ。「薔薇の名前」で私の好きな一文に、
あまりにも強力で、その存在を認めざるを得ない異端を正統と呼ぶ。

ってのがあるんだけど、こっちの本によれば結局のところ異端てのは誰かの都合で異端にされた正統なんだな。私は物心付く前から何となく自分は「異端」だと思っていたんだけど、じゃあ異端の定義ってなんだろうと思ったら、こういうことだった。


徴候・記憶・外傷 <中井久夫>

あまりにも難しい専門書なので、最後の一章だけ読んだ。この本は以前たまたま同僚から贈られたもので、たまたま開いてみてびっくりした。ちょっと長い引用になるけど、

いかにも魔女は投影の犠牲者である。それは支配層と欲求不満の民衆とが無意識の共謀によって行った投影である。この集団的投影は修正がきわめて困難である。
不運の「原因」を探し求める人々の犠牲であり、失敗をおかした支配層の犠牲であった。
<略>迫害者のほうが被迫害者よりも、思考・行動ともにいっそう病的であった。

あのね、私が年末に遭ったのは魔女裁判だった。思い出しても涙が出るほど怖い思いをしました。いきなり狭い部屋に呼び出されたと思ったら、それまで会ったこともないおエライさんが座ってて、それから3時間半も退出を禁止され、外部との接触やメモを取ることも禁止され3人がかりで質問攻めに遭った。ほとんど根も葉もない内容で、ひとつずつ説明しても「言い訳ばかりで改善の見込みがない」と一蹴する。肯定しても否定しても私は立場が悪くなるわけ。

我ながらよく正気を保っていられたな、と思う。これはヤバイなと思ってその日のうちに弁護士に相談したら「不当労働行為といえるかもしれない」と。当たり前だ。
魔女狩りで、ありもしない罪を自白して有罪を認めて処刑される人たちが大勢いた、というのはすごく分かると思ったな。まあ魔女狩りに限ったことじゃないよね。現在でも冤罪はこうして生まれていくんだな。とにかくこの状況から出られるなら今だけ(犯していない)罪を認めてしまおう、と思う気持ちはよく分かる。恐怖と疲労で正気を失っていくんだよ。

私は仕事柄、密室で他人と長い時間過ごすことに多少慣れているので、3時間半耐えられたのはそういう事情もある。昨夏の不当解雇に遭ってから色々と勉強したので似たような話を聞いていたのも幸いだった。もし気の弱い女性だったらアレは耐えられない。家に帰ってから私はようやく恐怖に襲われて泣きました。ほんと怖かった。真っ先に思ったのは
「これが締め切り前じゃなくて良かった・・・」ってことでした(笑)冬コミ3日前のおはなし。

私はいま、自分が属する組織と戦っているわけだけど、中井久夫のこの引用はほんと正しいと思ったよ。要は集団ヒステリーなんだよな。その中で<魔女>である私より組織のほうがずっと狂気に満ちている。その恐ろしい現実。

何で中井はこんなに人の心理に聡いんだろう。やっぱり天才だよ。天才すぎて他の著作はさっぱり理解できないんだけど、この魔女狩りの論文だけはよっく分かった。


脳内麻薬<中野信子>

NHKのインタヴューで観た中野女史がとても魅力的な人だったので著作を読んでみようと思ったんだけど、なんていうか本人の方がずっと面白い人だった。この本はあんまり面白くなかったけど、読む価値があったものとしては以下の実験結果。
金銭的報酬は視野を狭め心を集中させる。それは単純作業では効果を発揮するが、社会的報酬は正解が分からない知的な課題に向いている。


私はなんのために戦うことにしたんだろう、と振り返ると心細い気持ちになるわけ。仕事という金銭のためか、不名誉な解雇を撤回させるという自分の見栄ためか、不当な上司に一矢報いるという報復のためか、それとも理不尽な組織の体質を少しでも変えたいからか。
たぶんすべて本当だし、それ以外にも数え上げたら理由はあるんだけど、何を一番の目的にするかでパフォーマンスは変わってくると言うわけ。お金を第一の目的にした時点で私の視点は狭まり発想の自由は減る。社会的な報酬を目的にすれば多角的な思考が生まれやすい。

私の戦いは知的な勝負に他ならないので、これは覚えておいて損はないと思ったな。
目先の利益にとらわれると創造性や思考の自由は奪われる。だから芸術と商売、研究と利益主義は相容れないんだな。当たり前だね。

だらだらマギのこと2017/02/04

いやあー本誌展開に頭がついて行けません。気持ちもついて行けません。
たぶん再来年あたりになってようやく消化し始めると思います。みなさんと一緒に盛り上がれない自分がさみしい。

明日は千夜だったんですね。例によってプライベートがアレなんで申し込んでいませんでした。
気晴らしにでも参加すれば良かったな!ってTL見ててちょっと後悔している。んんー!!!

何年たってもジュダルが理解できない私ですが、ここ一ヶ月のジュダルはいつにも増して分からない。たぶん、大高先生のなかでは整理されていて、明白な道筋があるのだろうけど、展開上さしたる重要性もないので描かれないってことなんだろうな、と思う。

ジュダルのアラジンに対する想いがね、もう完全に負けを認めた感じが意外でした。ジュダルってあんまり成長してないので、もとの気性のままならもう少し張り合うとかすると思ったんだけど、案外あっさり退いている。アリババに対して馴れ馴れしい一方、アラジンに対しては一歩引いてて、ある種のリスペクトを見せている。アリババとは掴み合ったりするのにアラジンとは絶妙に距離を取るんだよね・・・いつまで経ってもこの距離は縮まらんのだなあ。

覇王戦の先鋒がジュダルってのも、もう完全に想定外でして。
いずれ一騎打ちの展開になるのを期待してはいたけれど、初戦ジュダルってのは早過ぎる。それとももう一回戦ってくれるってことなのかい?

マギコンビのときも待ちに待っていたはずなのに、唐突に始まってうろたえた記憶が鮮やかです。そういえばこんな寒い冬の頃だった。

5月のSCCと6月のザブラック・プチには申し込もうと思っています。
その頃までにはリアルの決着が付いていると良いんですけど!

ところでTLでチラホラ見かける童貞を殺す何とかって何なの?!すっげージュダルに似合いそうだけどいま描いてる余裕がない。ツイッターってこういう断片的な情報がしんどい・・・

うわースミマセン・・・2017/02/07

うわーうわースミマセン・・・虎の穴さんの取り寄せ販売の納品をすっかり忘れてました・・・
お申し込みくださった方すみません、てかトラさん、連絡くれないんだ・・・?

あした夏コミの申し込みと一緒に送ります。虎さんのエラーとかではなく私のシステムエラーですごめんなさいでした・・・!!!
原稿が気がかりでリアルの事情が後回しになることはよくあるんですが(ダメな大人)、リアルの事情で同人がおろそかになるのは私にしては珍しいです・・・まあ、本来こうであるべきなんでしょうけど。あ~!!!やっぱりイベント行けば良かったな!!!TL楽しそうだな!!!

一度にひとつのことしか対応できないんで、締め切り抱えているあいだはリアルの予定を入れないようにしているし、リアルが大変なときはイベント入れないようにしているんだけど、今回ばかりはイベント入れとけば良かったって、とても後悔しました。ああ・・・私のバカ・・・!


※ 以下おもしろおかしくもないリアル真実と断罪ダイアリーです。自己責任でどうぞ!

弁護士さんが予想したとおり、あれこれ理由をこじつけて先方が対決を避けているせいで、事態が遅々として進まない。悩む時間はあるので独りでいると煮詰まってしまう。さすがに一ヶ月まともに仕事行かないと不安だし生活リズムも乱れるし。焦ると相手の思う壺なので焦らないように気を付けてるんだけど、眠れないと焦ってよけいに眠れないのと同じで難しい。

二人のゆるふわ女子が辞職した理由が未だに不明です。私が不当解雇された詳しい事情を知っているので、「事情を知ってるやつは生かしておくな」的な上層部の指示かな?と解釈してるんだけど(マフィアか)。そこそこ仕事が出来て見た目もきれいで上司に忠実な二人なので、私が上司なら下手に切り捨てるより手元に置いておくほうを選ぶのに。ホワイ?!

てか、私を裏切ってまで上司に尽くしたのに辞職する羽目になって、彼女らは悔しくないんだろうか?私だったら3日ともたない女子力で仕えて来たのに、恨む気持ちはないんだろうか?
私が今の状況に陥ったのは好かれる努力をして来なかったからで、ある意味納得できるんですが(認めはしないが)、私が彼女らの立場だったら納得できないどころの騒ぎじゃない。

上層部も女子組も、何を考えているのか分からなくて気持ち悪い。

彼らからすれば私のほうこそ何を考えているのか分からなくて怖いらしいのね。私の行動原理はしごく単純なんだけど、権威に逆らうっていう態度自体がもう理解不能らしいのね。
でもさあー、ある日突然根も葉もない理由で「お前はクビだ!」って言われて「ハイそうですか」って言えるほうがおかしいよ。言わないでしょ?え、私おかしい?

こんな理不尽な目に遭ったので、さすがの私も「嫌われる勇気」の生き方は論理としちゃ正しいが現実にはそぐわない、と思い始めていたのよ。でも女子たちが切り捨てられた事実を目の前にして、やっぱり私にはこの生き方しか出来ないなーと一周しました。私の一周小さいな。

ダメなんだよ・・・どうすれば好かれるかは分かってるんだ。でも無理なの。セクハラされてもパワハラされても上司が間違ってても倫理的な問題があっても、波風立てないで遣り過ごすなんて私にはムリなの!そこまで自分を殺さなければ職場にいる資格はないというの?


千夜だった日は同僚と会っていたんだけど、そのとき初めて彼が上司に諫言してくれていた事実を知ったんですよ。「部下をいじめることより、あいだを取り持つのが本来あんたの仕事だろう」って。よくぞ言ってくれた!そんな部下の意見に対し、言うに事欠いて、

「だって、しょうがないでしょ。社長の命令なんだから」

小学生だってもう少しまともな理由を言うだろうに。よくも迷いもなく言えるなあ・・・

個人的な感情だけを理由に、魔女狩りを行う元上司。
ウチが珍しいのか、表面化しないだけで実は大して珍しくもないのか私には分かりませんが。
ただまあ、私がちょっと珍しいのは分かりました。フツーは抵抗もせず辞めるもんなんだね。
みんな素直なんだねー。なんていうか、私から見るとそっちのほうがすごいと思うよ。

なんか、これ書き始めた時は落ち込んでたんだけど書きながらちょっと気力が出てきた(笑)
しんどいけど貴重な体験であることは間違いないので、やっぱ頑張ってみる。
いまの私のがんばりが、いつか誰かの役に立つといいなあ。

もし似たような体験お持ちの方がいらしたら、メールとかフォームとかで教えてください。
わたし、さすがにこの手のことはツイッタには書けないです。あっちのほうがリアクションは多いだろうけど、書いていいものか迷うし誤解しか招かない気もするし。

一週遅れマギ感想2017/02/14

眉毛の太さで判別・・・ええー・・・
そんなに似てるかな?!わたしがジュダルもんぺだから脳内区別しているだけかな?!
そういえば去年一番の発見は、自分がジュダル・モンペだという事実に気付いたことでした。
指摘されるまで知らなかったよ!わたしモンペだったらしいよ!無自覚だったよ!
(わたし以上にネット用語に疎い方のためにご説明しますと、モンペとはモンスターペアレントの略です。ジュダル可愛さのあまり盲目的な状態になっているような感じです、たぶん)

先に本誌の感想を。あ、先週のね。一周遅れでごめんね。

わたしが覇王に腹立つのはこういうところなんだよ・・・
なんでお前は「ジュダルは俺のこと大好き!俺を選ぶしかない!」て前提でモノを考えるの?
しかもジュダル本人目の前にして抜け抜けと。

12巻末マンガも同様。覇王は「ジュダルは俺のこと大好き!」っていう夢を見ているわけだよね。本当にジュダルがそこまで覇王大好きなのかは誰にも分からないんだよね。
いや、本当に大好きだったんだとは思うけどさ。

本編ではサラリと流されてしまったけれど、今週は覇王の欺瞞が極まった感がある。
アル・サーメンからジュダルを救い出していれば、ジュダルは「今とは違う自由な人生」を生きられたと知っていながら、敢えて救い出さずに怒りにまみれた人生を送らせたのはどうして?
この事実はマギ史上最大の矛盾と言うか謎と言うか。わたしにはとても理解できない。

覇王は基本、優しい人だとは思うんだ。そこはユナンの言うとおりだと思うんだ。
でも、ことごとくジュダルを世界から除外するのはどうしてなの。ジュダルだけは世界の一員と数えないのはどうしてなの。救うべき対象とはみなさずに見殺しにしたのはなぜなの。
覇王が聖宮に突入するあたりの回で、ジュダルだけは覇王のモノローグに登場しないんだよ。
夏黄文とかセレン様(故人)さえいるのに。なんでジュダルだけは意識の外なんだよ。

この辺の覇王の意識というか精神構造がまったく不可解なのでシンジュは描きづらいのです。
12巻当時は「しばらく待てば描かれる日も来るだろう」って楽観してたんですけど、どうやらそんな日はもう来ない。わたしは永遠に覇王の思考回路が理解できない。
・・・いや、だからってジュダルが理解できるかと言えばまったく理解できてないけど、少なくとも覇王よりは人間寄りだと思うんだよ。神になったから理解できないってわけではないと思うんだ。神になる前から覇王の精神構造ってなんか違う。


ツイッタで感想が書きづらいと感じているので、またぞろ伏字感想が復活して申し訳ない。
わたしがツイッタ感想始めたのは当時の本誌が珍道中だったからだと思います。良くも悪くもわたしは珍道中コンビに思い入れがない。ないからこそ深く考えずに描けた感はある。
マギコンビは思い入れがありすぎて、シンジュは思い悩むことが多すぎて、堕転コンビは・・・世の中の視点と違い過ぎて書きづらい。ごめん。もう少し気軽に使えたらいいんだけど。

私の人権はファンタジー2017/02/28

いやーご無沙汰してしまってご心配かけていたらスミマセン。
本誌はなんか大変なことになってるけど、大変すぎてうまく気持ちがついて行けないまま。

ブログ書こうとすると生々しいリアルの話題しかないので、なんとなくネットにつながないでいるうちに2週間も経ってしまいました。厚生省だかどこだかの調査で、最近の大学生は読書をする時間がゼロ分の人が5割を超える一方で、スマホに費やす時間は平均2時間超、との結果があるそうで。わたし完全に逆だわー。マンガも含めたら最近は毎日4~5時間は読書してるけどネットはほぼ見ない。

実はサイキン、近所のTSUTAYAでレンタルコミックが開始されまして!!!

近所と言っても車でないと行けない程度には遠いんですけど、そこそこ売れてるマンガは一通り揃っているのでイヤッフー!と有頂天で借りまくっている。一冊あたり50円!すてき!
これで読もうか迷っていたコミックは制覇できる。NARUTOもやっと読破できる・・・(T-T)

描き手の端くれとして、またマギや鋼のファンとして、レンタルで済まされるのは悔しい気持ちもあるんですけど(作家に還元されないという意味で)、でもまー利用者としては、うれしい・・・
ひとまず気になっていたマンガは片っ端から借りている。

> 結界師
現在10巻。バードメンの田辺イエロウ氏の初連載作。バードメンを読む限り、この作家さんの力量は確かだなーと常々思ってまして。絵柄がイマイチ好みじゃないんだけど、でもお話自体はやっぱり面白い。というか単にわたしが少年漫画が好みなのかもしれない。しかも作者が女性の少年漫画がストライクゾーンらしい。ずっと男性だと思ってた。この方も女性なんだ?!

> 東京喰種

現在:Reの6巻まで読了。同人でも人気が高いし、イケメンの新人君におススメされたので気になってて、そのうえイラストも恐ろしく綺麗なのだが、私は・・・スプラッタ&グロすぎてちょっと・・・ダメかも・・・。そういうところを読まずに人間ドラマだけ読むべきなのかもしれないが、いやー残酷描写が過激すぎて内容が頭に入って来ない。血と内臓の匂いにくらくらする。

> 進撃の巨人

5巻で止まっていたんだけど意を決して最新刊まで借りて来た。ここはやはりヲタクの端くれとして読むべきかな・・・と。結界師のつづきを読みたかったのだが先客がいてさ・・・いま手許にあるの、東京喰種と進撃なんだよ・・・おやつ食べながら読めるマンガがねえよ・・・!
なんなの?!人が食べられる漫画がいま旬なの?!


まっとうな読書は「サピエンス全史」が最後です。で、この本は期待以上に面白い、てか勉強になったので途中からノートを取りながら読んでました。一章あたり1ページにまとめた(笑)マジメな大学生か。
この本はねー、文字通りホモ・サピエンスの歴史をザーッと概観する内容なんだけど切り口が新鮮なんだな。人類の発展を支えて来たのは「虚構」である、という説明はすごく説得力があってさ。お金も宗教も法律も人権も虚構。そうなんだよ、そのとおりなの。

お金ってそれ自体は印刷された紙切れじゃないですか。それが一万円に相当すると私たちが信ずるのは誰かがそう決めて皆がそう信じてるからで、紙切れそのものに一万円の価値があるわけじゃない。お金には普遍的かつ効率的な幻想があって、その幻想はいままでのところ人類が作り出した虚構のなかでは最強のものなんだとか。

人権も同じ。1776年のアメリカ独立宣言によれば人間は生まれながらに平等で誰もが憲法に保証された人権を持っている。でも紀元前1776年のハムラビ法典によれば生まれながらに貴族と平民と奴隷とがいて、しかも男女の価値も異なる。平民の目と奴隷の命が等価値。
現代に生きるわたしたちにとってハムラビ法典がファンタジーに思えるのと同じように、古代メソポタミアの人たちにとっては現代の法律がファンタジー。

そして、私がいま戦っている法人側の人間にとっても、私の人権はファンタジー
私はどこまでも甘い人間なので、人間には良心とか罪悪感があるに違いないと、つい思ってしまうんだけど、どうやら彼らは本気でそんなものは持ち合わせていないらしい。
たぶん彼らにとって私はハムラビ法典の奴隷なんだな。気に入らない労働者を解雇する権利が自分たちにあると本気で信じている。しかも女。男より価値の低い女ってわけ。上等だね。


傷付いたときにしか見えないもの、ってあると思うんですよ。苦しい時や悲しい時にしか理解できないもの、知り得ないもの。それまで知らなかった知識、世界、価値観。
私はいま間違いなく傷付いているし苦しんでもいる。味方はいるし状況はさして不利でもないので悲観はしていないんだけど(法廷に出れば勝てるレベル)、でもね、寄ってたかって批判されたり根も葉もない悪口を流されたり罪人あつかい受けたりするのって、ちょっとしんどい。

そういうときに得た知識って血肉になると思うんだよね。暇なときに読んだ本より身に付くし、強く意識に残る。そしていつか使える日が来ると思うんだよ。我ながら貧乏性な発想だけど。

サピエンス全史の最後のほうの章で、人類は昔より幸福になったか?という命題があるんだけど、幸せとは快が不快より多い状態のことを指すのではなくて、人生を有意義で価値あるものとみなせるかどうかで決まる、という割と当たり前の帰結に至るんですよ。
生化学的には人間の脳は幸福感を一定の水準を保つように出来ているので、宝くじに当たっても事故で片足を失くしても、一年後にはほとんど元に戻っているのだそうな。だから今の不快な状況をつぎつぎ満たしても、幸福にひたれるのは一時的で、すぐまた別の不満に苛まれる。
なんかそれって依存症みたい。幸福依存症?

じゃあどうしたら幸福になれるか・・・ってあたりは実際に読んで頂くとして、この著者は幅広い知識と鋭利なユーモアがあってわたしは好き。特にローマ・カトリックと欧米自由資本主義を痛烈に皮肉ってるとこなんか、もうたまらない。イスラエル人だそうで納得。お勧めの良書です。

さて!私のリアル迷宮はまだしばらく続きそう。先方がさっさと負けを認めてくれればいいんだけど、そう簡単には行かないだろうし私も退く気はサラサラないので当分かかりそうです。
そんなわけで時間はあるけど落ち着かないので5月のSCCは参加を見送りました。ギスギスした気持ちで原稿描いてもロクなものにはならないので、今はインプットに専念します。

あ、それと・・・
十年ぶり?十数年ぶり?に鋼のゲームを引っ張り出してプレイしてみたんですけどね?
翔べない天使(鋼の最初のゲーム)をね・・・未クリアのまま放置してたんですけどね・・・?
このさい攻略できないかなと思っ・・・

誰かアルケミスト・タワーのステージボス倒してくだ さ  い (ばたり)