生きる時間の喪失2017/11/04

お久しぶりです。マギ終わりましたね。
実は私、まだ最終回の本誌を読んでません。それ以前の数回分もイベントの直前に慌てて読んだほどで、ラスト4回と知ってから私は本誌を読む覚悟がなかなかつかない。
 いつか描かれると信じていたあれこれがあまりに多すぎて、本誌まるごと1冊マギでもない限り語られないままになってしまうことになるので、 それが怖い。
それが理由でTwitterにもログインできない。

さて、撃沈していた1ヶ月私は何をしていたかというと、無心になれるものが欲しくて島松に手を出しアディクトした結果、うっかり上位100位内ランクイン(監獄イベント期間中)していました。もう少し早くプレイしていたらハロウィン仕様のデコが手に入ったはずで、それが欲しかったので悔しい。
因みに課金はしないと決めて始めたのでしてない。課金したら際限なくなりそうで。


吸血鬼コスプレの一松をこの棺桶に入れたくて始めたゲームですが、入れてみたらカラ松の方が似合ってた。自ら花束持って棺桶に横たわる松野家次男。

でね、おそ松さんを抜きにしてもこのゲームは楽しい。レベルアップを続けるうちにだんだんしんどくなりますが、少なくとも最初の方は面白い。私にこの手のゲームの経験がないからかもしれませんが、なんというか経済と市場原理の勉強になった。ちょうど「サピエンス全史」を読んだ後だったこともあって、経済学で言うところの「拡大するパイという幻想」と言うものがよく分かった(笑)なるほど、市場とは拡大することが前提なのだよ。

要は作物を収穫したり乳製品を加工したり、それを交易したり六つ子を養ったりして経験値を上げていくゲームなのですが、それによって得られた対価でデコレーションを買い集め自分好みに島を作りあげる。たまにイベントがあって期間中しか得られないデコもある。ハロウィンの期間には出遅れました。

ソーシャルゲームと言うものをプレイしたのも初めてで新鮮でした。構造上、他の人の島にもお邪魔することになるのですが、同じデコアイテムを使っているのにすごくセンスのいい人もいれば、 効率よく経験値上げていくことしか興味がないんだろうなって方もいて個性が出る。ちなみに私はせっかくだから何かしら表現したくて、現時点で私の考える兄弟を模してみた。

一松は兄弟の島(世界)の片隅。生垣と柵でしっかり自分の庭を囲むけれど入り口は開かれていて、でも十四松(の領域)を通さなければ外界にアクセスできない。一方、十四松の庭には柵はなく、むしろ他者との境界が曖昧。末弟は基本的に他人を
立ち入らせないけど飾るのも見られるのも好き。兄松たちはまだよく分かってないので作り途中。

おそ松さんはいい加減なようでいて真剣にふざけているところが大好きなんですよ。けっこう本気で見ていても、全編通して人物相関に矛盾がなく個人の性格にも違和感がない。あれだけシンプルな作画でよくもこれだけのことができるもんだと感心する。ただ最初は下品さというか深夜向けなネタにビックリしたので面白いと思えるかは(私と趣味が近い人ならなおさら)かなり微妙なラインかと。友人は一期を全話見たけれど何が面白いのかさっぱりわからんと言っていた。面白くもないのに全話見る意志力もある意味すごいと思うが。

この1ヵ月まるでゲーム依存の患者のような生活をしてきましたが、さすがにそろそろ飽きてきたところ。飽きているのにやめられないのが不思議なのですが。実は以前、私は仕事で依存症の方々と関わったことがあるので、アディクション(嗜癖)というものについては主観的客観的な考察がある。

依存とは、生きる時間の喪失である。というのが私なりの定義。

お酒にせよゲームにせよ、依存行動をしているあいだその人は本来の人生を生きていない。私自身、無心になれるものが欲しくてゲームに手を出した経緯がある。無心になれるとはつまり、そのあいだは思考停止しているということで、本来生きるべき現実から逃避している。現実逃避は必ずしも悪いことではないと思う。逃避できるものがあるというのは幸せなことだ。
でも依存症の人たちは逃避している時間が日常になり、本来生きるべき人生は停止している。そしてそれは、思いのほか楽しいものではない。人生から逃げ続けるというのはそんなに楽なことではない。加えて少なくともアルコールに関して言えば、あれは私には緩慢な自殺に見える。依存自体「生きていない」のだから、それをやり続け、心身にダメージが残っても止めたい思えないなら、それは少しずつ死んでいるとしか言いようがない。

と、そんなことを考えながらのゲーム依存生活でした。
ところで私にしてはかなり、原稿中もかくやと思うほどに寝食を忘れてゲームに没頭していたのですが(原稿中は気分転換といえば食べる事しかない)(それでも不思議と痩せるのだが)、ゲームの最中は手が離せないのでお腹が空いても無視しちゃうのよね。恐ろしいのは私よりも上位の存在。この人たち大丈夫かな。ちゃんと食べてる?

とんぼ玉作り2017/11/15

秋の箱根にプチ旅行してきました。目的はとんぼ玉作り。いちどガラス細工をしてみたくて、でも案の定インストラクターのお兄さんがほとんど作った感じですけど、でもまぁやってみて楽しかったです。
▼そしてできたのがこれ

ガラスは不透明をチョイス。これから冬だしクリアなガラスはちょっと寒そうで。完成したとんぼ玉にオプションのビーズから好きなものを選んで自分で革紐に通して完成。ネックレスはチョーカーとか数タイプから選べて、その他にチャームやイヤホンジャック、かんざしなどにもできます。とんぼ玉ならかんざしと思ったけれど浴衣着る機会最近ないんで。

これ、昼間太陽の下で見るとガラスの色が全然違うのよ。なのでセンスが悪いと言わないで。もう一回ぐらい作ってみたいなー。ステンドグラスもやりたいんだよな。お友達で興味ある方、一緒に行かない?

お絵かきではないけれども久しぶりにモノ作りをしたので元気が出た。創造的な活動していないと少なくとも私は生きていけない。お絵かきに比べたらホントにささやかな創造だけど。同じ無心になるのでもゲームをやるのとではぜんぜん違うわー。


【ついでだからプチ箱根旅行記】
小雨の降る一日だったからいまひとつ鮮やかさに欠けるけど、紅葉シーズン。天気がいいと箱根はコミケ並みに混雑するので、あえて雨が降る日に行く。




ちなみに場所は強羅公園内のクラフトハウス。箱根にはガラスの森美術館もあるのでお間違えのないように。ちなみに私のオススメは彫刻の森とガラスの森。


ものすごい霧がかっていて、雲海の中に浮いているようだった。
以前やっぱり霧の深い日に箱根をドライブしたことがあって、5メートル先も見えなくて面白かった。いや運転手は怖かっただろうが。山間だから霧が立ちやすいのかも。


園内は散策するのも楽しいです。が、何を食べても高いので箱根に来る時はお弁当持参がオススメ。そもそも食べる場所も少ない。お値段なりにおいしいけど。


工芸館はこんな感じ。八角形の清潔で明るい建物。おしゃれ。店員さんもおしゃれ。


ビーズにはロマンが詰まってる。


最近は中国人も多く見かけるようになりました。でも箱根はなんど行ってもいいところだなぁー。ドライブは無理だけどご案内はできるので、お友達で興味ある方ほんと声かけて。単に私が行きたいだけヽ(´▽`)/

知覚統合と処理速度2017/11/20

基本的にゲームとは無縁の人生を送って来たので、この歳で面白さを理解したよ。
あのね、私がゲームいまいち好きになれなかったのは、ほとんどが反射神経を必要とするか、バトルか、その両方だったからですよ。

で、ちょっと前にICOをプレイして「こんな面白いゲームがあるんだ!?」と感激してたところにおススメされたのがこのモニュメントバレー。


有料なんですけどね。数百円の価値はあります。
エッシャーお好きな方には絶対におススメです。私、脱稿明けにエッシャー展に行って吐くまで見たほどエッシャー好きなんですけどね(因みに私が初めてエッシャーを見たのは例によってワタル。何年も経ってからエッシャーだと知ったんですけど)。

ネッカーの立方体とかペンローズの階段とか、不可能図形と呼ばれるだまし絵を応用したゲームで、とにかくもう純粋にゲームとして面白いのとグラフィックの綺麗さに打たれます。加えて直感的でプレイの邪魔をしない操作性の高さは、さすが有料だけある。この面白さを説明するのは難しい。私はダウンロードして数時間でクリアしましたが、もっとじっくり味わいながら解けば良かったなー


ちなみにこっちはパズ松さん。これはこれで面白いです。うっかり課金したくなる絶妙な難易度設定はさすがとしか言いようがない。現在ステージ123。

おそ松さん抜きにしても単純にパズルゲームとして面白いです。
テトリスとかツムツムと同系統の落ちモノ系ですが、テトリスほど忍耐を必要とせず、ツムツムほど反射神経を必要としない。私は好き。で、やってみて自分の能力のアンバランスを再確認した次第。

人間の知能はざっくり四つに分類できるんだけど、この手のゲームに必要なのは、そのうち「知覚統合」と「処理速度」。

知覚統合ってのは視覚的な情報を操作してまとめ上げる能力。処理速度は認知的な反射神経みたいなもの。ご存知のとおり私はこの処理速度が遅い。ちゃんと検査したことないけど多分べらぼうに遅い。で、あくまでそれと比較したらの話だけど、知覚統合はかなり高い。立体物の描写が上手い絵描きさんなら誰でも高いと思う。

パズ松さんで上、中、初級から選べるイベントモードがあるんだけど、時間制限のあるタイプ、つまり処理速度が求められる系は初級でも危ういけど、回数制限のあるタイプ、つまり知覚統合が必要な系は上級でも楽々クリアできる。このバランスの悪さ。

前職で(お役所の方ね)「その要領の悪さを克服するために君はどんな努力をしてるんだね?」て聞かれてすごい面食らったなぁ。要領の悪さなんて克服できないんだよ。できるもんなら私は小学生の時に治ってる。あの採用試験の結果を見た上で採用したのはそっちだろうが。という言葉は飲み込んだ。人間には得手不得手があって当然なのに、長所を潰され短所を叩かれたら私はもう身動きが取れない。まあ、往々にして社会とはそういう場所だけど。

私はそれこそ中二の時に自分の得意不得意を認識したね。等角投影図を斜投影図に変換する美術の試験で、満点取ったのは学年で私一人だったんだけど、私自身は試験当日熱を出して朦朧としてて何が難しいのかさっぱりわからなかった。他人には難しいものが私には簡単で、私には難しいものが他人には容易いのだ。

ステンドグラス始めました2017/11/28

すみません、ちょっと情緒不安定なので微妙なテンションが続くかもしれません。

落ち着いたらここでも書けると思いますが、まだ去年から続くB級ドラマ人生が進行中なんです。しかもサスペンス風味が倍増。こんな経験したことある人は滅多にいないんじゃないかな、っていう。テレビでしか聞いたことないような用語を毎日聞いている。

で、今は自分の精神衛生を最優先に生きている。今はまだ大丈夫なんだけど、これから季節性の鬱に陥りやすい時期でもあるので生きる気力を失うのが怖い。ここ数年は安定していたけど、私は元々そんなに安定した精神の持ち主じゃない。そのくせ普通の人なら踏み込まないことに踏み込んじゃうんだよな、私は。

▼で、ステンドグラス工房に行ってきました。(「で」?)


なんと地元にあったんですよ!!!通ってた高校より近いんですよ!!!

あれこれ検索しても引っかからなかったのに偶然口コミサイトからたどり着いて、サイトから予約して行ってみた。出て来た先生はガラスアーティストと言うより畑で鍬でも担いでいる方が似合うような田舎のオッサンでした。生徒不足に悩んでいるのに検索とかITとかいかにも苦手そうだったので、取り敢えず検索ワードに地名を入れるようにアドバイスして来た。

本当は体験コースからの直線カット、平面作品、立体作品と基礎レッスンを受けなきゃいけないところ、いきなり曲線&立体作品を作らせてもらうことに。
我ながらすごいワガママ言ったなと思うんだけど、作りたいものを作らないとモチベーション落ちるじゃん?

で、即興で図案を考えてみたんだけど私ならこうなっちゃうよね。
(こうなると分かっていたらコミスタで図案作って行ったのに!)

赤系にしなかったのは好きな赤いガラスがなかったから。ステンドグラスの本領は光を通したときに発揮されると思うので、そうなると赤系って途端に難易度上がる。

最初は直線切るのも難しかったんだけど、数時間で曲線カットをマスター。
ガラスってね、切るとメリメリって音がするんですよ。で、ちゃんと切れてるとコンコンって音がするのでエイっと割る。カットに失敗するとあらぬ方向に割れるし、ちゃんと切れてないとキンキンて音がする。私はまだガラスの音を聞き分けることが出来ないので毎回先生に泣き付く(笑)たまに先生も失敗する(笑)。ガラスは一枚数千円するので笑えないんですけど!

箱根のとんぼ玉の時は先生たちも若くてオシャレでちょっと気後れしちゃう空気だったけど、ここは生徒も先生もリタイアしたおじさんや上品なマダムとかで、素朴で落ち着いた空気。都会のアート教室じゃ聞いてくれないようなワガママにも応じてくれるし、先生さえ在宅なら基本いつ行ってもOKというフリーダム。
これは行くしかないじゃない!?

当たり前だけどガラスってほとんど刃物なので慎重に扱うから無心になれるし、漫画やイラストほどある種の精神力を消耗しない。絵ってのは意外と脳のいろんな領域を使うんですよ。今の私にはステンドグラスぐらいの創造力がちょうどいいみたい。ステンドグラスぐらいってどのくらいなんだ?

エッシャーが言ってたんだけど、エッシャーのあの作品て実は絵じゃなくて版画なんだけど、描くのは苦痛で彫るのが愉悦なんだって。それ聞いたときこの人おかしいと思ったけど今はちょっと分かる。因みにエッシャーの作品てほんっと細かいですよ。彫るどころか描くのも難しいくらいちっさいですよ。

しばらく通ってみるつもり。
ごめん今は冬コミのこととか現実的に考えられない。ごめん。コミケに新刊がないという事態はかつて一度もないので、今回もそうありたいとは思ってる。
あと今日未明の一松は可愛かった。最近ちょっと一松が可愛くて困る。